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仲間の悪口~人間不信

人間不信

行政書士になってからというもの、いろいろな方達と知りあうことができたし、
最近では、お客さんの知人や友人に紹介してもらったりとたくさんの方と交流を持たせてもらっています。

そんな私ですが、行政書士になる前は、どちらかというと
あまり仕事以外では、他の人と交流していませんでした。
社内でも、社外でも。

会社員時代、常に同じ部屋で仕事をしている、同じ部署の上司さん等とは
仲良くさせてもらっていましたが、部署が違う方とは
仕事以外では話もあまりしないタイプでした。

「人付き合いが苦手」

だったのです。

では、何故、会社員の時は、あまり人と仲良くできなかったか・・・。

会社員というのは、必要以上に雑談すると、
どうしても、誰かの「陰口」に発展してしまうことが少なくありません。

「あいつは仕事ができない」とか
「あいつは人間的にダメだ」とか。

これはたぶん仕方の無いことで、
他人と感情を共有しようと思うと、共通の的を作って、
「悪口」という共通の話題で盛り上がる事が好きな人が少なくないのです。
少なくとも、私が今までお世話になった会社は、
どれもこういう話題がほとんどでした。

私も、若い頃は、そういう方達と一緒になって、
「誰かの悪口」を言っていました。
その場は楽しいんですよね、他人の悪口って。

でも、結果的に、損することはあっても、得する事ってほとんどないのです。

一緒になって悪口を言っていたはずの人に、

「落合がこの前こんな事言ってたぜ」

と社内で言いふらされた事も何度かあります。

ですから、私はそういう話題になっても、
適当に受け答えして流すだけで、その場から退散していました。

そうすると、自然に、
「愛想のない奴」
なんて噂が広まって、誰も相手にしてくれなくなるんですね、これが。
ここら辺のバランスを上手く取る事ができなかったのです。

それで、普段からあまり「人間関係」というものをうまく構築できていなかった私は
何か仕事上のミスをすると、必要以上に責められたりしていました。

友人でもそういう人がいました。
誰かの悪口(と言っても、相手も友達なので冗談半分なのですが)を
一緒になって言っていたら、知らないうちに、その相手に

「落合がお前の事、こうやって言ってたよ」

なんて言われてしまう訳です。
最初に話をふってきたのアンタだろうって(笑)

そういう事が何度かあると、あまり人と話すのが嫌いになってきました。

仲良くするのは、本当に信頼のおける数人だけで、
新しく知り合いを作ろうなんて、全然思わなくなり、
近寄って来る人がいても、バリアを貼って、
必要以上のコミュニケーションを取ることはしませんでした。

結果的に、社内でも社外でも孤立して行き、
心を許せるのは、家族と、ほんの一部の上司と友人だけになりました。

こういうのを、「人間不信」というのでしょうか。

そうやって、どんどん、人と交流するのが辛くなって来ました。

行政書士で独立しようと決めたのも、
そういう人間関係から逃げ出したかったという気持ちがあったのかもしれません。

それで、独立したから、人間関係から逃れることができたかというと、それは真逆でした。
会社員時代とは比べ物にならないくらい大勢の方と交流をして、付き合いをしていかなければいけません。
知らない人や、明らかに目上の方とも、積極的に交流しないと生きていけない事に気づきました。

最初はすごく怖くて、勇気を出して出席したセミナーや懇親会では、いつも手が汗でびっしょりでした。

でも、何回かそういう集まりに参加するようになって世界が変わりました。
知り合う方のほとんどが、前向きな人や、
自分を必要としてくれている人ばかりで、人と話すのが本当に楽しくなってきました。
苦痛でしかなかった飲み会も、今は本当に楽しめるようになりました。
そういう方達と話していても、他人の悪口なんて一切出てきません。
逆に、「あの人のこういうところがすごい」という話や、
「俺はこういう事がやりたいんだ」という前向きな話ばかりです。

今になって思うと、人間関係に悩んでいたあの頃は、
自分自身にも、夢とか目標とか自身とか、そういう物が何も無くて、
必然的に、暗い話題になってしまっていたんではないかと思います。

誰かの悪口しか言えないのは、自分に自信がないから。
仮に嫌いな相手がいたとしても、もっと他に話したい事があれば
そんなつまらない話をする時間なんてありません。

「社内の人と話すと、同僚の悪口に発展してしまう」と思っていたのは
相手の問題じゃなくて、実は自分の問題だったんだと気付きました。

これは何も、
「行政書士になったから」とか
「独立開業したから」という事ではなくて、
自分に自信を持って、前向きに行動できるようになれば、自然に解決できる事なんだと思います。

私はたまたま、「開業」というきっかけで、それに気付けたと言うだけです。

何か暗いエントリになってしまいましたが、
最終的に何が言いたいかと言うと、

「もし人間関係に悩んでいる人がいたら、何か目標を探してみて。」

という事です。

自分を見つめ直して、何か目標を持っていれば
自然とそういう人間関係が生まれてくると思います。
そして、それが夢や自信に繋がれば、人と話すのが楽しくなると思います。

・・・ありふれた結論で、本当に申し訳ありません。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (12件)

  • こんばんわ! 素晴らしい気付きをシェアしていただき、ありがとうございます!
    実は、私も同じ経験があります。
    落合さんも私も「生きる世界が違った」んだと思います。
    サラリーマンの組織にも、組織内の仕組みや役割がありますから、いろいろなトラップが存在します。
    それに引っかからずに、素晴らしい世界に行けたのですから、これからが人生本番!
    お互いに素晴らしい人生を、使命を果たして行きましょう!・・長くてスミマセン(^^;)

  • ツィッターから来ました。

    うちの会社も同僚の悪口ばかりです。
    仕事上でいじめられてしまっている人などもいます。
    同じ会社なのに何故仲良くできないのか不思議でした。

    この日記を読んで少し理由がわかったような気がします。
    ありがとうございました。

  • 「使えない人間」という陰口があります。

     それは、本来、人を用いることができない、つまり、人を使えない人間を指す言葉だと、私は思います。

     でも、世の中の人は、違う意味で使うみたいですね。

     会社だと、ポストってものが限られているから、どうしても、人の足を引っ張って、相対的に自分の地位や価値を高めようとする人が多いです。
     消去法で選ばれるにすぎないとしても、結果オーライです。

     でも、個人事業の場合は、ポストに限りはなく、望めば、何にでもなれるし、人の足を引っ張ったからといって、自分がその地位に就けたり、成功できたりするわけではありません。

     どうしても、人の素晴らしいところから学んだりして、自分の絶対的価値を高める必要があります。

     そうすると、自然と、後ろを見る習慣はなくなり、前しか見ることができなくなるのだと思います。

     消去法で、仕方なしに選ばれる人間て、つまらないですよね。

     一番最初に、是非お願いしたい、と言われる人間になりたいものです。

     ただ、士業でくくれば、それぞれの士業が、足の引っ張り合いをしている感は否めません。
     相手の悪口言ったり、変な制限を加えたりしたからと言って、自分たちの体質を変えない限り、国民の敵扱いされることはあっても、喜んでお客さんが流入するって、あり得ないと思うんですけどね。

  • 素敵ですね。
    そういう考えが出来るようになったという事だけでも独立した意味があるのでは
    ないでしょうか?
    会社員をしていると、互いの足の引っ張り合いばかりで、なかなか“協力し合う”という
    気持ちになれません。寂しいですが仕方ありませんね。
    互いに認め合い、協力し、喜びを分かち合う。
    本当に素晴しい事だと思います。

  • >Kazunori Oka(kazun_ok)さん

    >「生きる世界が違った」
    確かにそうなのかもしれませんね。

    >これからが人生本番!
    ありがとうございます。
    本当にそうだと思います。

    お互い頑張りましょう。

  • >あべこさん

    Twitterではお世話になっています。
    社内いじめ、あるところにはあるみたいですね。

    というか、僕の行っていた会社にもありましたよ。
    直接手を出すとかじゃないんですが、
    何かについて目の敵にされたり…。

    コメントありがとうございました。

  • >桃色行政書士やなぎさん

    >会社だと、ポストってものが限られているから、どうしても、
    >人の足を引っ張って、相対的に自分の地位や価値を高めようとする
    >人が多いです。
    >消去法で選ばれるにすぎないとしても、結果オーライです。

    >でも、個人事業の場合は、ポストに限りはなく、望めば、
    >何にでもなれるし、人の足を引っ張ったからといって、
    >自分がその地位に就けたり、成功できたりするわけではありません。

    まさに仰る通りだと思います。
    他人の事を悪く言っても、自分の価値が下がりはしても、
    上がる事は決してありませんよね。

    >一番最初に、是非お願いしたい、と言われる人間になりたいものです。

    そうですね。
    これは本当に嬉しい事ですよね。
    その為には、日々の努力を惜しまずにする必要がありますね。

    それと、士業間の話。
    これはありますね、本当に(笑)
    特に、資格の種類で人を見下したりって方がたまにいるようです。
    逆に、こちらが相手の資格でびびってしまう事があるのも事実です。

  • >青木さん

    >そういう考えが出来るようになったという事だけでも独立した
    >意味があるのではないでしょうか?

    そうですね。
    そうなのかもしれません。

    あとは…、ひたすら頑張るだけですね。

    一緒に頑張りましょう!(ぇ

  • 先日は、タマヒヨ忘年会でお世話になりました♪
    2次会からでも参加して下さって嬉しかったです☆

    「人付き合いが苦手だった・・」という記事を拝見して、
    えっ、あのおちけんセンセが?!と少しびっくりしました。

    私もたまに本音トークに拍車がかかり、
    愚痴や悪口の失言をしてしまうので、前向きな
    言葉を選びたいなと思いました!

    (スイマセン。ズれたコメントかつ子供っぽい感想で・・)

    来年こそは、おちけんさんと同じステージに
    いきたいなと思ってますので、どうぞヨロシクお願いします♪

  • >さやさやさん

    忘年会、お疲れ様でした。

    実は、初めてタマヒヨに参加した頃なんて、
    手に汗びっしょりでしたよ(笑)

    >私もたまに本音トークに拍車がかかり、愚痴や悪口の失言を…

    さやさやさんの場合は、「愛」があるから良いと思います(何

  • おちけんさんの「人付き合いが苦手」にはビックリですが・・・

    >会社員というのは、必要以上に雑談すると、
    >どうしても、誰かの「陰口」に発展してしまうことが少なくありません。

    >「あいつは仕事ができない」とか
    >「あいつは人間的にダメだ」とか。

    >これはたぶん仕方の無いことで、
    >他人と感情を共有しようと思うと、共通の的を作って、
    >「悪口」という共通の話題で盛り上がる事が好きな人が少なくないのです。
    >少なくとも、私が今までお世話になった会社は、
    >どれもこういう話題がほとんどでした。

    確かにそうですよね。
    僕もよく言ってたなぁ~。

    「なんで仕事できないあいつのほうが評価が上なんだ!」とか
    「あいつホントうざいよね~。」とか

    今思えば、アホらしいことで愚痴ってた気がします。

    まだ現状、サラリーマン兼行政書士ですからそういった話題も聞こえてきます。(僕の悪口も聞こえてきたり・・・)

    サラリーマンだと毎日会社にいけば、ほぼ安泰。

    でも独立して、そんなこと言ってたらただの負け犬。
    どんなことされても勝つ方法考えて、試行錯誤する。
    ワクワク感が違いすぎます。

  • >なすBさん

    意外…ですか?(笑)

    でも、ホント、そうだったんです。
    特に最後にいた会社の時が最悪でしたね。
    行政書士になる少し前の話です。

    >でも独立して、そんなこと言ってたらただの負け犬。
    >どんなことされても勝つ方法考えて、試行錯誤する。
    >ワクワク感が違いすぎます。

    その通りですね。
    やると決めた事はやり通す。
    ですね。

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